インプラントとブリッジを失敗しないための完全ガイド！治療法とリスク回避策について徹底解説

著者：T DENTAL OFFICE 天王寺インプラントクリニック

「インプラントとブリッジ、どちらを選べばいいのか…」と悩んでいませんか？

歯を失ったとき、インプラントとブリッジのどちらが適しているのか迷う人は少なくありません。特に、費用や耐久性、治療のリスクを考えると、どちらを選ぶべきか決められないのは当然です。

「インプラントは高額だけど、本当に価値があるのか」「ブリッジは手軽だけど、支えとなる歯に負担がかかるのでは？」といった疑問を持っている方も多いでしょう。インプラントの成功率は高いものの、骨の状態やメンテナンス次第ではリスクもあります。一方、ブリッジは手術不要で比較的低コストですが、支えとなる歯の寿命が短くなる可能性があるというデータも報告されています。

この記事では、インプラントとブリッジの違いを徹底比較し、それぞれの成功率や失敗例、リスクを回避するためのポイントを詳しく解説します。最後まで読むことで、自分に最適な治療法を判断するための確かな情報が手に入るでしょう。

インプラントとブリッジの基本

インプラントとは

インプラントとは、歯を失った際に人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療方法です。天然の歯に近い機能を回復できるため、審美性や咀嚼機能の面で優れた選択肢とされています。

手術の流れ

1. 診断と治療計画
   
   • CTスキャンやX線検査で骨の状態を確認します。
   • インプラントが適用可能か診断を行います。
   • 治療計画を立案し、手術の準備を進めます。
2. 一次手術（インプラントの埋入）
   
   • 局所麻酔を施し、顎の骨にインプラントを埋め込みます。
   • 骨と結合するまで数か月の期間が必要です。
3. 二次手術（アバットメント装着）
   
   • 骨とインプラントがしっかり結合した後、人工歯を装着するための土台を取り付けます。
4. 人工歯の装着と調整
   
   • 噛み合わせを考慮しながら人工歯を装着し、微調整を行います。

手術時の負担

手術は局所麻酔で行われるため、術中の痛みはほとんどありませんが、術後には腫れや違和感が生じることがあります。処置後のケアや食事制限が必要になる場合もあるため、歯科医師の指示に従うことが大切です。

成功率と維持のポイント

要素	インプラントの成功率に影響する要因
骨の質	骨量が不足していると成功率が下がります。
手術の技術	経験豊富な歯科医師による手術が成功率を高めます。
メンテナンス	定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが重要です。

インプラントの成功率は約95%以上と高いですが、適切なメンテナンスを怠ると寿命が短くなる可能性があります。

ブリッジとは 土台の違い 適用範囲

ブリッジとは、歯を失った部分の両隣の健康な歯を支えにして、人工の歯を固定する治療法です。入れ歯に比べて違和感が少なく、短期間で治療を完了できるというメリットがあります。

土台の違い

治療法	土台の種類
インプラント	人工の歯根
ブリッジ	天然歯を削って支台にする

ブリッジは、健康な歯を削る必要があるため、歯の負担が大きくなります。一方、インプラントは周囲の歯に影響を与えずに治療を行うことができます。

適用範囲

ブリッジは1本から数本の欠損に対応でき、特に両側に健康な歯が残っている場合に適しています。しかし、欠損が多い場合や両隣の歯が弱い場合は、ブリッジが適用できないこともあります。

インプラントとブリッジの寿命と耐久性

それぞれの治療法の耐久性は、使用する材料や日々のメンテナンスによって異なります。

インプラントの寿命

インプラントは適切なケアを行えば10年以上、場合によっては20年以上使用できることがあります。

インプラントの寿命を左右する要因	影響
口腔衛生	定期的なクリーニングが寿命を延ばします。
噛み合わせ	強い負担がかかるとインプラントが損傷することがあります。
歯周病	周囲の組織に炎症が起こるとインプラントが脱落することがあります。

ブリッジの寿命

ブリッジの寿命は一般的に5～10年程度とされていますが、適切なケアを行えばそれ以上使用できることもあります。

ブリッジの寿命を左右する要因	影響
支台歯の状態	支える歯が健康であるほど長持ちします。
かみ合わせの力	強い負荷がかかるとブリッジが外れることがあります。
メンテナンス	定期的な検診が必要です。

どちらが適している 歯の状態別に解説

歯の状態やライフスタイルによって、インプラントとブリッジのどちらが適しているかが変わります。

 

治療法の選択は費用や健康状態、希望する治療期間によって異なります。歯科医師と相談しながら、自分に最適な方法を選ぶことが大切です。

 

インプラントとブリッジのメリット・デメリット

インプラントのメリット 

インプラントは、天然の歯に近い審美性と機能性を持つ治療法です。歯を失った際に、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、自然な見た目と強固な噛み心地を再現できます。

審美性

インプラントは、周囲の歯と調和するようにデザインされ、自然な仕上がりになります。セラミックなどの高品質な素材を使用するため、色や質感も本物の歯に近い状態を保つことができます。また、ブリッジのように金属が見えることがなく、審美的な面で優れています。

耐久性

インプラントの寿命は、適切なメンテナンスを行うことで10年以上、場合によっては20年以上持続することもあります。骨と直接結合することで、人工歯がしっかりと固定され、強い噛み合わせにも耐えられます。

咀嚼機能

天然の歯に近い噛む力を持ち、硬い食べ物でもしっかりと咀嚼することができます。入れ歯のようにズレることがなく、噛む際の違和感が少ないため、食事の満足度が高まります。

インプラントのメリット	特徴
見た目の美しさ	天然の歯と遜色ない仕上がり
長期的な耐久性	10年以上の使用が可能
咀嚼機能の向上	硬い食べ物も問題なく噛める

インプラントのデメリット 

インプラントは多くのメリットを持ちますが、治療には手術が必要であり、時間と費用がかかる点がデメリットとなります。

手術リスク

インプラント手術は外科的処置を伴うため、感染症や神経損傷などのリスクがあります。特に、歯周病がある場合や骨量が不足しているケースでは、成功率が低下する可能性があります。そのため、事前の診断と適切な治療計画が重要になります。

治療期間

インプラントは、手術後に骨と結合するまでの期間が必要であり、全体の治療期間は数か月以上かかることが一般的です。一方、ブリッジは比較的短期間で治療が完了するため、すぐに歯を補いたい人にはインプラントは向かない場合があります。

費用

インプラント治療は保険適用外のため、費用が高額になる傾向があります。

インプラントのデメリット	詳細
手術リスク	感染症や神経損傷の可能性
治療期間	数か月～半年かかる場合も
費用負担	保険適用外で高額

ブリッジのメリット 

ブリッジは、短期間で治療を完了できる点や保険適用が可能である点が大きなメリットです。

短期間で治療が完了

ブリッジは、両隣の歯を支えにして人工歯を固定する治療法です。インプラントのような骨との結合期間が不要なため、治療期間が短く、早く噛む機能を回復できます。

保険適用が可能

ブリッジは、条件を満たせば健康保険が適用されるため、インプラントに比べて費用負担が軽減されます。特に、前歯や小臼歯のブリッジは保険適用されることが多いため、経済的な負担を抑えたい方に適しています。

手軽に治療を受けられる

手術を伴わないため、インプラントに比べて身体的な負担が少なく、治療に対する心理的なハードルが低くなります。

ブリッジのメリット	特徴
短期間で治療可能	治療完了までの時間が短い
費用が抑えられる	保険適用で負担が少ない
手術不要	身体的な負担が少ない

ブリッジのデメリット 

ブリッジ治療には、健康な歯を削る必要があるというデメリットがあります。また、支台となる歯に負担がかかるため、長期的な歯の健康に影響を及ぼす可能性があります。

健康な歯を削る必要がある

ブリッジを装着するためには、両隣の健康な歯を削って支台にする必要があります。これにより、健康な歯の寿命が短くなるリスクがあります。

支台歯に負担がかかる

ブリッジを支える歯には、通常よりも大きな負荷がかかるため、支台歯が弱ってしまうことがあります。その結果、将来的に支台歯を失うリスクが高くなる可能性があります。

ブリッジのデメリット	影響
健康な歯を削る	歯の寿命が短くなる可能性
支台歯の負担	支える歯に大きな負荷がかかる

費用・メンテナンスの観点から選ぶ方法

インプラントとブリッジは、それぞれ異なる費用やメンテナンスの要素を持つため、自分のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。

費用面での比較

治療法	費用
インプラント	高額（自費診療）
ブリッジ	比較的安価

インプラントは高額な治療費がかかりますが、長期的な耐久性を考えると一概に高いとは言えません。一方、ブリッジは短期的な費用は抑えられますが、支台歯の状態によって将来的な追加治療が必要になる可能性があります。

メンテナンスの違い

治療法	メンテナンスのしやすさ
インプラント	定期検診が必要
ブリッジ	支台歯のケアが重要

どちらの治療法も、日々の口腔ケアと定期的な歯科検診が必要です。長期的な視点でどちらが自分に適しているかを考慮し、治療法を選択することが大切です。

インプラントとブリッジの選び方

「ブリッジにするか インプラントにするか 決められない」時の判断基準

歯を失った場合、どの治療法を選択すべきか迷うことがあります。それぞれの治療法には特長があり、以下のような基準をもとに判断すると適切です。

1. 欠損した歯の本数と位置
   ・1本のみ失った場合はインプラントが適している
   ・2本以上連続して失った場合はブリッジも選択肢になる
   ・奥歯など強い噛み合わせが必要な場合はインプラントが推奨される
   
2. 健康状態と骨量
   ・顎の骨がしっかりしている場合はインプラントが可能
   ・骨量が少ないが補助手術を受けられる場合はインプラントも検討可能
   ・骨量が足りず補助手術も難しい場合はブリッジが適している
   
3. 経済的な負担
   ・初期費用を抑えたい場合はブリッジが有利
   ・長期的なコストを抑えたい場合は耐久性の高いインプラントが適している
   
4. 治療期間
   ・短期間で治療を終えたい場合はブリッジが早い
   ・時間をかけてしっかり治療したい場合はインプラントが適している
   

インプラントが向いている人

インプラントは、人工の歯根を埋め込むことで天然歯に近い機能を取り戻せる治療法です。以下のような条件に当てはまる方に向いています。

1. 健康状態が良好な方
   ・顎の骨が十分にあり、骨密度がしっかりしている
   ・糖尿病や高血圧などの慢性疾患がコントロールされている
   ・喫煙習慣がない、または禁煙できる
   
2. 費用負担が可能な方
   ・インプラントは一般的に自費診療となり、費用がかかる
   ・長期的な視点で見ると耐久性に優れ、再治療のリスクが低い
   
3. 自然な見た目や機能を重視する方
   ・天然歯に近い審美性と咀嚼機能を求める
   ・周囲の歯に負担をかけたくない
   

ブリッジが向いている人

ブリッジは、両隣の歯を支えにして人工歯を固定する治療法です。以下のような条件に当てはまる方に向いています。

1. 健康状態に問題がある方
   ・全身疾患があり外科手術を避けたい場合
   ・顎の骨が少なくインプラントが困難な場合
   
2. 費用を抑えたい方
   ・保険適用が可能なため、インプラントよりも治療費を安く抑えられる
   
3. 治療期間を短縮したい方
   ・インプラントに比べ短期間で治療を終えたい場合
   

実際の症例から見る選択ポイント

実際の治療例をもとに、インプラントとブリッジの選択ポイントを紹介します。

1. 前歯を失った場合
   ・審美性を重視するならインプラントが有利
   ・コストを抑えたい場合はブリッジが適している
   
2. 奥歯を失った場合
   ・強い噛み合わせが必要なためインプラントが適している
   ・周囲の歯を削りたくない場合もインプラントが良い選択
   
3. 複数の歯を失った場合
   ・連続した欠損歯にはブリッジが適応しやすい
   ・広範囲にわたる場合はインプラント併用も検討
   

歯科医師が推奨する選択方法

専門家の意見をもとに、より適切な治療法を選ぶポイントを紹介します。

1. 患者のライフスタイルに合わせる
   ・メンテナンスを継続できるかどうか
   ・将来的な治療の選択肢を考慮する
   
2. 医師の診断を受ける
   ・口腔内の状態を総合的に判断してもらう
   ・メリットとデメリットを比較して最適な治療法を選択する
   

治療法の選択は、歯科医師と相談しながら慎重に行うことが重要です。

インプラントやブリッジの長期的な影響

インプラント後のメンテナンスと寿命

インプラント治療は見た目の自然さや咀嚼機能の回復など、多くのメリットがありますが、長期的に維持するためには適切なメンテナンスが欠かせません。インプラントの寿命は一般的に十年以上とされていますが、これは正しいケアが前提となります。

メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病のような症状が発生し、最悪の場合インプラントが脱落するリスクがあります。メンテナンスのポイントは、日常的なセルフケアと定期的な歯科医院でのクリーニングです。歯科医院では、歯垢や歯石の除去だけでなく、かみ合わせや骨の健康状態をチェックすることができます。

また、インプラントの寿命を左右する要素には、使用する素材や埋入される骨の状態、噛み合わせの強さなどが関係します。チタン製のインプラントは生体適合性が高く、骨としっかり結合するため安定性がありますが、人工物である以上メンテナンスを怠れば劣化は避けられません。

ブリッジによる歯周病虫歯リスク

ブリッジは周囲の歯を削ることで固定する方法ですが、長期的な使用にはリスクも伴います。特に、ブリッジの土台となる歯は負担がかかるため、歯周病や虫歯になるリスクが高まります。

ブリッジの最大の課題は、清掃の難しさです。通常の歯間ブラシやフロスだけでは届きにくい部分があり、そこに歯垢や食べかすが蓄積しやすくなります。そのため、専用のフロスや歯間ブラシを使って、隙間の清掃を徹底することが大切です。

さらに、支えとなる歯がダメージを受けることで、将来的に歯の寿命が短くなる可能性があります。ブリッジを長持ちさせるためには、適切なケアだけでなく、定期的な歯科検診を受けることが重要です。

インプラントブリッジの失敗例と対策

インプラントやブリッジの治療は成功率が高いものの、失敗のリスクがないわけではありません。インプラントの失敗原因としては、骨との結合がうまくいかないケース、感染症、かみ合わせの問題などがあります。一方、ブリッジでは、土台となる歯の破損や歯周病の進行が主な問題となります。

失敗を防ぐためには、術前の検査と適切な診断が不可欠です。インプラントを埋入する前に、骨の厚みや質を確認し、不足している場合は骨移植や骨造成を行うことが求められます。ブリッジの場合も、支えとなる歯の健康状態を確認し、必要に応じて補強治療を施すことが重要です。

また、治療後のセルフケアや定期検診も、成功率を高める鍵となります。特にインプラントは、細菌感染に弱いため、専用の歯ブラシを使ったケアが推奨されています。

健康な歯を削らずに治療できる方法

インプラントやブリッジの治療では、特にブリッジにおいて健康な歯を削る必要があるため、これを避ける方法を検討する人も多いです。近年では、削らずに治療できる選択肢として、接着ブリッジや部分入れ歯が注目されています。

接着ブリッジは、従来のブリッジとは異なり、隣の歯を大きく削らずに特殊な接着材で固定する方法です。この治療法は、特に前歯に適用されることが多く、健康な歯への負担を最小限に抑えることができます。ただし、強い力がかかる奥歯では耐久性の面で課題が残ります。

また、最新の技術として、3Dプリンターを活用したオーダーメイドの補綴治療が進化しており、歯を削らずに適合性の高い補綴物を作成することが可能になっています。こうした選択肢を理解し、自分の歯の状態に合った治療を選ぶことが重要です。

定期検診の重要性とメンテナンス方法

インプラントやブリッジを長期間健康に維持するためには、定期検診が欠かせません。インプラントは天然歯と異なり、歯根膜が存在しないため、細菌感染に敏感です。そのため、専門のクリーニングを受けることが重要です。

定期検診では、インプラントやブリッジの状態をチェックするだけでなく、噛み合わせの調整や歯石除去などの処置を行います。また、歯科医師から適切なブラッシング方法を学ぶことで、日常のケアの質を向上させることができます。

メンテナンスのポイントとして、歯科医院で推奨されるケア用品を使用することが挙げられます。特に、超音波歯ブラシや抗菌マウスウォッシュは、細菌の繁殖を抑えるのに効果的です。

長期的に健康な口腔環境を維持するためには、治療後も積極的に予防ケアを行い、定期的な歯科受診を続けることが大切です。

インプラントの種類と最新技術

骨造成を伴うインプラントとは？

インプラント治療を行うためには、十分な骨量が必要となります。しかし、骨が不足している場合は、骨造成を行うことでインプラントを埋め込むための基盤を作ることができます。骨造成とは、顎の骨を増やすための治療法であり、インプラントの安定性を確保するために重要な施術です。

骨量不足が起こる原因

• 歯の喪失後の骨吸収
  歯を失うと、顎の骨が刺激を受けなくなり、時間とともに吸収されてしまいます。その結果、インプラントの埋入に十分な骨がなくなることがあります。
• 歯周病による骨の減少
  重度の歯周病により、炎症が歯槽骨を破壊し、インプラント治療に必要な骨量が減少することがあります。
• 加齢による骨密度の低下
  年齢を重ねることで骨密度が減少し、顎の骨にも影響を及ぼします。

骨造成の主な方法

方法	特徴
サイナスリフト	上顎の骨を増やすための方法
GBR法	人工膜を使用し、骨の再生を促す
ソケットリフト	上顎洞を押し上げ、骨の再生を促す
自家骨移植	自身の骨を移植して増やす方法

骨造成を行うことで、インプラントの埋入を可能にし、治療の成功率を高めることができます。骨造成が必要かどうかは、歯科医院での精密検査により判断されますので、適切な診断を受けることが大切です。

オールオン4とブリッジの違い

インプラント治療の方法のひとつに「オールオン4」という手法があります。これは、4本のインプラントでフルブリッジを支える治療法です。一方、ブリッジは隣接する健康な歯を支えとして人工歯を固定する方法です。それぞれの特徴や適応条件について詳しく解説します。

オールオン4の特徴

• 4本のインプラントを埋め込み、総入れ歯の代わりとして機能する
• 1日で固定式の仮歯を装着できるため、治療期間が短い
• 顎の骨が少ない場合でも適用可能なことがある
• 取り外し不要で、見た目も自然

ブリッジの特徴

• 健康な歯を支えとして人工歯を固定する
• 比較的治療期間が短く、手術の必要がない
• 支えとなる歯への負担が大きく、将来的なトラブルにつながる可能性がある
• 部分的な歯の欠損に適している

オールオン4とブリッジの適応条件

オールオン4とブリッジのどちらを選ぶかは、患者様の口腔状態やライフスタイルによって異なります。治療方法については、歯科医と相談のうえ慎重に検討することが大切です。

インプラント治療の新技術と進化

インプラント治療は年々進化しており、より安全で精度の高い治療が可能になっています。近年では、患者様にとって負担の少ない新技術が次々と登場しています。

最近のインプラント技術の進歩

• コンピューターガイド手術
  CTスキャンを用いて、インプラントの埋入位置を正確にシミュレーションし、安全な手術を実現します。
• 即時荷重インプラント
  手術当日に仮歯を装着できるため、すぐに噛める状態を確保できます。
• ナノコーティング技術
  インプラント表面に特殊な加工を施し、骨との結合をより早く促進します。

これらの技術により、インプラント治療の成功率は向上し、より短期間で治療を完了できるようになっています。

デジタル技術を活用したインプラント治療

最新のデジタル技術を活用することで、インプラント治療の精度と安全性が向上しています。

デジタル技術のメリット

• 事前のシミュレーションにより、正確な治療計画を立てられる
• 最小限の外科的処置で済むため、術後の回復が早い
• デジタル印象採得により、従来の型取りが不要になる

近年では、AIを活用した診断技術も進んでおり、患者様に最適な治療法を提案できるようになっています。

患者ごとのオーダーメイド治療

インプラント治療は、患者様一人ひとりの口腔環境やライフスタイルに合わせた治療計画が求められます。

オーダーメイド治療のポイント

• 顎の骨量や咬み合わせの状態を詳細に分析
• 患者様の希望に沿った治療計画を提案
• 費用や治療期間を考慮し、最適な方法を選択

患者様にとって最適な治療法を見つけるためには、専門の歯科医師との十分な相談が欠かせません。オーダーメイドの治療計画により、より快適で長持ちするインプラントを手に入れることができます。

インプラントとブリッジの成功と失敗

成功するための条件とは？

インプラントやブリッジ治療の成功率を高めるためには、適切な条件を満たすことが重要です。これには、患者の健康状態、治療計画の精密さ、術後のメンテナンスなどが関係します。

成功率を高めるための重要な条件

1. 適切な診断と治療計画
   治療前に口腔内の状態を正確に診断し、適切な治療計画を立てることが重要です。CTスキャンを活用することで、骨の状態や噛み合わせを詳細に確認し、最適な治療方針を決定します。
   
2. 経験豊富な歯科医師による施術
   歯科医師の技術力によって、インプラントやブリッジの成功率は大きく左右されます。熟練した医師が施術を行うことで、トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
   
3. 正しい噛み合わせの調整
   インプラントやブリッジの位置が適切でないと、噛み合わせにズレが生じ、負担がかかることがあります。適切な位置に人工歯を配置し、噛み合わせの調整を行うことが必要です。
   
4. 定期的なメンテナンスとケア
   治療後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎やブリッジの支えとなる歯の劣化が進行し、結果的に失敗につながる可能性があります。定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが不可欠です。
   

成功率を高めるための具体的なチェックポイント

条件	成功率への影響
事前の診断	高い
歯科医の技術	非常に高い
噛み合わせの調整	高い
術後のケア	高い

これらの条件を満たすことで、インプラントやブリッジの治療成功率を高めることができます。

インプラント失敗の主な要因

インプラント治療は非常に高い成功率を誇りますが、それでも一定の割合で失敗することがあります。主な要因を理解し、適切な回避策を取ることが重要です。

失敗のリスク要因とその回避策

1. インプラント周囲炎の発生
   インプラントの周囲に細菌が繁殖し、炎症を起こすことで、骨との結合が損なわれることがあります。
   対策：毎日の適切なブラッシングと、歯科医院での定期的なクリーニングが必要です。
   
2. 骨との結合不良
   インプラントが骨と結合しない場合、固定が不十分になり、最終的に脱落してしまうことがあります。
   対策：骨密度を事前に評価し、必要に応じて骨造成を行うことで、結合率を高めることができます。
   
3. インプラントの破損や脱落
   強い噛み合わせの力や外部からの衝撃によって、インプラントが破損することがあります。
   対策：歯ぎしりの癖がある場合は、ナイトガードの使用が推奨されます。
   

まとめ

インプラントとブリッジは、失った歯を補う代表的な治療法ですが、それぞれにメリットとリスクがあるため、慎重に選択することが大切です。

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込むため、天然の歯に近い噛み心地を得られます。成功率は約九割以上と高く、適切なメンテナンスを行えば長期間使用できる点が魅力です。一方で、手術が必要となるため、費用が高額になりやすく、骨の状態によっては追加の処置が求められることがあります。

ブリッジは、両隣の健康な歯を削って支台とし、人工歯を固定する方法です。手術不要で治療期間が短く済むことが利点ですが、支えとなる歯への負担が大きく、長期的に見ると虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。また、寿命が限られているため、将来的な再治療が必要になることも考慮すべき点です。

どちらを選ぶかは、口腔内の状態やライフスタイル、経済的な要素を総合的に判断する必要があります。インプラントを希望する場合は、十分な骨量があるか確認し、適切な治療計画を立てることが重要です。ブリッジを選ぶ場合は、支台歯の健康を守るためのケアを徹底することが求められます。

治療を成功させるためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが不可欠です。実績のある歯科医師のもとで診断を受け、適切な選択をすることで、長期的に満足のいく結果を得ることができるでしょう。

よくある質問

Q. インプラントとブリッジの寿命はどのくらいですか？
A. インプラントは適切なメンテナンスを行えば十年以上の寿命があり、二十年以上維持できるケースもあります。インプラントの成功率は約九十五パーセントと高く、長期的な安定性に優れています。一方、ブリッジは使用する素材や支えとなる歯の健康状態にもよりますが、平均して七年から十年程度の耐久性とされています。ブリッジの支台となる歯が虫歯や歯周病になると交換が必要になるため、定期的な診察が不可欠です。

Q. インプラント治療にはどんなリスクがありますか？
A. インプラントは手術が必要なため、外科的なリスクがあります。特に、骨の状態が不十分な場合は骨造成が必要となり、治療期間が延びることがあります。また、インプラント周囲炎という感染症のリスクもあり、手術後の適切なメンテナンスが不可欠です。ただし、経験豊富な歯科医師が適切に診断し、治療計画を立てることでリスクを最小限に抑えることが可能です。ブリッジと比較すると、インプラントの方が自然な咀嚼機能を維持できるため、長期的な健康面でのメリットが大きいといえます。

Q. インプラントとブリッジのどちらが自分に適しているかわかりません
A. 自分に適した治療法を選ぶには、歯の欠損状態や口腔環境、予算を考慮することが重要です。例えば、健康な歯をできるだけ削りたくない場合はインプラントが適しています。一方で、手術を避けたい、もしくはコストを抑えたい場合はブリッジが選択肢に入ります。また、インプラントとブリッジを併用する治療法もあり、特に奥歯の欠損が多い場合に効果的です。まずは歯科医院で詳しい診断を受け、専門医と相談のうえで最適な方法を選ぶことをおすすめします。

医院概要

医院名・・・T DENTAL OFFICE 天王寺インプラントクリニック
所在地・・・〒545-0052 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋１丁目３−１５ 阿倍野共同ビル7階
電話番号・・・06-6655-0700